工務店比較

工務店と不動産会社の違い|土地探しを依頼するメリット・デメリットも

工務店と不動産会社の違い|土地探しを依頼するメリット・デメリットも

マイホーム購入にあたって土地を探しているものの、工務店と不動産会社との違いがよく分からず、どちらに頼むか迷っている人もいるのではないでしょうか。

当記事では、工務店と不動産会社の概要や違い、それぞれに土地探しを依頼した場合のメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

1.工務店と不動産会社の概要・違い

工務店とは、主に住宅の建築・修理・リフォームなどを行う会社です。地域に根ざし、市内や県内など限られたエリアで住宅に関するさまざまな工事を請け負います。決まったプランや建材、設備から好きなものを選んで組み合わせることが多いハウスメーカーとは異なり、工務店はより自由に建物の間取りやデザインを決められることが一般的です。

不動産会社とは、宅地開発や個人が所有する土地建物の仲介、賃貸物件の管理などを行う会社です。会社規模はさまざまで、個人が経営する小規模な会社もあれば大手もあります。デベロッパーと呼ばれる大手不動産会社は、リゾート地や街、駅などの大規模開発も手がけています。

メイン業務の内容はもちろん、工務店は建設業、不動産会社は不動産業と属する業界も異なります。とはいえ、土地探しに関しては、どちらに相談することも可能です。不動産会社はそもそも不動産仲介が本業であり、一方工務店は、新築一戸建てを建てるために必要な土地探しを行うことが多いためです。

関連記事:工務店選びで重視したいポイントとは?選ぶ際の流れも紹介!

2.工務店に土地探しを依頼するメリット・デメリット

工務店に土地探しを依頼する主なメリットは、以下の3点です。

【メリット】

  • 理想の建物が建てられる土地を探してくれる
  • 土地探しと家づくりの窓口を一本化できる
  • 資金額を調整しやすい

工務店が土地を探すのは、施主が希望する住宅を建てるためです。そのため、理想の住宅イメージを伝えた上で、条件がかなう土地を見つけてもらうことが可能です。

また、土地探しと家づくりのどちらも頼め、窓口を1つにできるのも大きなメリットです。総額でいくらかかるかも分かるため、予算をオーバーしないよう調整することもできます。

主なデメリットは以下の2点です。

【デメリット】

  • エリアが限定される
  • 原則として建築も同じ工務店に依頼する必要がある

工務店の施工対応エリアは限られており、土地は限定された範囲で探すことになるため、なかなか希望に合った物件が見つからないこともあるでしょう。

また、土地を探してもらうのであれば、住宅の建築も同じ工務店でお願いすることが一般的です。土地探しは工務店に頼み、住宅は別の建築会社を利用するといったことは基本的にできないでしょう。

関連記事:工務店に土地探しは依頼可能?依頼する際の注意点も解説

2-1.工務店に土地探しを依頼する際のポイント

土地探しを検討している場合は、工務店に任せきりにするのではなく、購入者自身も十分に準備することが大切です。特に以下のポイントを意識しましょう。

住まいに対する希望条件を明確にし、優先順位を決めておく
「南向きの広い庭がほしい」「治安のよいところに住みたい」など、希望条件をすべて書き出し、整理しておきましょう。すべての希望条件を満たすことは難しいため、優先順位を決めておくことも大切です。
土地の法的規制など基本的な知識を学んでおく
土地には「建ぺい率」や「容積率」などさまざまな制限が課せられており、よい場所が見つかっても希望どおりの住宅を建てられないこともあります。土地を購入する際は、土地の基本知識についてしっかり学んでおきましょう。

3.不動産会社に土地探しを依頼するメリット・デメリット

不動産会社に土地探しを依頼する主なメリットは以下の2点です。

【メリット】

  • 売地に関する最新情報が手に入ることがある
  • 土地について詳しい情報が入る

不動産会社は他に広まっていない最新の売地情報を仕入れていることが多く、依頼するタイミングによっては分譲住宅の角地など、掘り出し物件に出会える可能性があります。

自社で扱っている土地については、周辺環境も含めた詳細情報を教えてもらえることが多い点も魅力です。

主なデメリットは以下の2点です。

【デメリット】

  • 仲介手数料が発生する
  • 基本的に建築プランを考慮した提案はしない

不動産会社を通して土地を購入する場合、仲介手数料の支払いが必要です。その分、余計な費用がかかります。工務店の場合は仲介ではないため、手数料は発生しません。

また、不動産会社は土地を売ることが目的です。建築プランを細部まで考慮して場所を探すことはありません。そのため、建ぺい率で引っかかってしまうなど、紹介された土地で希望どおりの住宅が建てられないことがあるため注意が必要です。

3-1.不動産会社に土地探しを依頼する際のポイント

不動産会社に土地探しを依頼するときは、信頼できる業者を選ぶことが大切です。特に、以下の2つのポイントを意識しましょう。

宅地建物取引士がいるか
土地売買の基本業務は、宅地建物取引士の資格がなくても可能です。とはいえ、宅地建物取引士であれば、さまざまな法律を含む土地に関する豊富な知識を有しているため、より安心して任せることができるでしょう。
契約を急かしてこないか
「今日決めないとすぐに決まってしまいますよ」などと、営業マンがむやみに契約を急かしてくるところは信頼しにくいでしょう。顧客が納得いくまで考えさせてくれる不動産会社を選ぶことが大切です。

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まとめ

工務店でも不動産会社でも、住宅を建てる土地を探してもらうことは可能です。とはいえ、それぞれ依頼したときのメリット・デメリットは異なります。

住宅プランを考慮した土地探しを望むなら工務店、掘り出し物の土地を見つけたいなら不動産会社に依頼するとよいでしょう。