マイホームを建てるにあたって、最初に行わなければならないのが土地探しです。選んだ土地は新しい住まいを建て、今後の生活の基盤を築く場所となるため、十分に検討して自分にあったところを選びたいものです。
もし土地選びに失敗してしまうと、不満を抱えながら生活していくことになりかねません。土地探しで失敗しないためには、探し方のコツを踏まえておく必要があります。
この記事では、土地探しの流れや、4つの方法のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。マイホームを建てるために土地探しで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.土地の探し方の基本的な流れ
土地探しの基本的な流れとしては、下記のステップで進んでいきます。スムーズに土地探しを進めるために、基本的な流れをイメージしてから、実際の土地探しを始めましょう。
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(1)住みたいエリアを決める
まずは大まかに住みたいエリアを決めます。生活するエリアによって、利便性や快適さが大きく異なるため、エリアの決定は重要です。
(2)建てたい家のイメージを持つ
選んだ土地は人生の大半を過ごす場所となるため、どのような家でどのような生活を送りたいかイメージを持つ必要があります。また、資金計画についても早い段階で考えておかなければなりません。
(3)土地を探す
イメージが固まったら、実際に土地探しを始めます。土地の購入は人生の中でも、特に大きな買い物です。失敗しないためにも、不動産会社に良い土地を探してもらえるよう協力を求めましょう。
(4)土地の調査をする
土地を購入する際には、十分に敷地調査を行います。用途地域や道路との関係、地質や地盤、周辺環境などの総合的な条件を、不動産会社に任せるだけでなく自身でも必ず確認しなければなりません。
(5)土地を購入する
購入したい土地を決めたら購入の手続きに入ります。購入の前に住宅ローン関係の審査を受けたり、契約に向けた手続きを進めたりする必要があります。
このような流れで、土地の購入は完了します。土地を購入する際はあらかじめ、自分の収入でどのくらいの土地を購入できるのか、十分に吟味することが必要です。自分で支払いに必要な費用の計算もできますが、総合的なライフプランから考えたい場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。
2.4種類の土地の探し方|メリット・デメリットも
一口に土地の探し方といっても、具体的な方法にはいくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。そのため、それぞれを比較して自分に合った、適切な土地の探し方を選ぶことが重要です。
ここでは、土地の探し方として主なものを4つ紹介します。
2-1.インターネットで探す
土地を探す方法としては、インターネットを利用し、不動産会社のホームページや検索エンジンから調べるという方法が一般的です。土地の売り出し相場や、希望するエリアの下調べをしたいときなどに活用できます。
・メリット
情報量が非常に多く、複数の土地を一覧で表示して比較検討しやすい点がメリットです。パソコンやスマートフォンを使えば、自宅や外出先でも簡単に土地探しができるため、場所を問わず希望条件に合った土地を手軽に調べられます。
・デメリット
周辺環境や土地の状態が分かりにくい点がデメリットです。また、サイトによっては物件情報の更新が行われていない場合があるため、売れ残っている土地しか見つからない場合もあります。
2-2.不動産会社に依頼して探す
土地を探す際は、まず不動産会社に依頼する方が多い傾向です。土地や家を商品として取り扱っているため、情報を豊富に持っており、希望に応じた土地を紹介してくれます。
・メリット
インターネットに掲載されている土地以外にも、似た条件の土地をいくつか紹介してくれる点がメリットです。また、不動産売買の専門家であるため、土地に問題がないかなどの問い合わせにも対応してくれます。
・デメリット
不動産会社によっては土地の売買を得意としておらず、十分な土地情報を持っていない場合もあります。また、不動産会社に勧められる土地は、必ずしも希望に適した土地とは限りません。
2-3.工務店に依頼して探す
工務店やハウスメーカーの中には、土地探しを行ってくれるところも数多くあります。家を建てる場合は、土地探しと同時進行で施工業者も探す必要があるため、工務店やハウスメーカーに相談をおすすめします。
・メリット
土地探し・家の建築をトータルで考えて、希望の条件に合致する最適な提案を受けることが可能です。また、土地と家との費用のバランスも考えてもらえるため、予算オーバーになるリスクを防げる点もメリットといえます。
・デメリット
予算の配分について土地よりも家を重視する場合、希望から離れた土地を紹介されることがあります。また、土地探しに1〜2週間ほど長くかかってしまうケースも見られます。
2-4.現地に足を運んで探す
実際に現地を訪れて自分の足で土地を探してみるのも良い方法です。自分の目で見て、現状の確認ができるため、エリアの下見を兼ねて土地を探せます。
・メリット
エリアの雰囲気や交通の便などを実際に体感できる点がメリットです。インターネットに情報が載っていない売地など、掘り出し物が見つかる可能性もあります。
・デメリット
必ず良い土地が見つかるわけではなく、土地を見つけたとしても知識のない素人では見極められない場合があります。また、自分で探せる範囲は限定されているため、希望のエリアが決まっていない場合はおすすめできません。
3.後悔しない土地の探し方のコツ2つ
土地を購入する際は、家を建ててから後悔しないために、探し方のコツを押さえることが大切です。コツを踏まえた上で土地探しを行えば、条件に合った土地を見つけやすくなり結果的に失敗を防げるため、事前に知っておいて損はありません。
ここでは、土地探しの際に押さえておきたい2つのコツを紹介します。
3-1.理想の暮らしのイメージを持って土地を探す
土地選びで後悔しないためには、まず理想の暮らしのイメージを持つことが大切です。選んだ土地は人生の大半を過ごす場所となるため、できるだけ具体的に思い描きましょう。
具体的には、「一家団らんのためのくつろげるリビングが欲しい」「子供が遊べるような庭が欲しい」「プライベートな時間のために趣味の個室が欲しい」などです。出産・子育てなどのライフステージに沿って理想の暮らしを思い描くことで、理想を実現できる場所かどうか、自分に合った土地を判断しやすくなります。
しかし、理想のすべてが叶う土地を見つけるのは難しいため、ときには妥協も必要です。希望条件に優先順位をつけ、理想と現実の落としどころを見つけることで、上手に土地探しを進められます。
3-2.周辺環境のリサーチに力を入れて土地を探す
土地を探す際は土地そのものだけでなく、希望エリア周辺の十分なリサーチも重要です。特に子供がいる家庭では、治安や防犯面を十分に調べておく必要があります。例えば、周辺に飲み屋が並んでいるような場所では、朝や昼は落ち着いていても夜になると人通りが増える場合があります。
また、周辺に学校や駅、スーパーがあるかどうかで暮らしやすさが異なります。子供がいる家庭では、中学校や小学校の学区・校区(通学区域)も土地探しでは重要です。さらに、図書館や病院が近隣にあると便利であるため、周辺施設のリサーチも忘れずに行いましょう。
まとめ
土地の探し方はさまざまですが、まずは大まかに住みたいエリアを決めて、インターネットを活用したり土地探しのプロに依頼したりするなどが一般的です。さまざまな方法がありますが、基本的には複数の方法を組み合わせて土地探しを行うことで、それぞれの方法の短所を補い、長所を伸ばすことができます。
また土地を探す際は、どのような生活を送りたいか、十分にイメージを持っておくと探しやすくなります。周辺環境のリサーチもしっかりと行い、家を建ててから後悔することのない土地を探して家を建てましょう。