工務店選びの知識

工務店の提案が「ダサい」と感じたときの対処法とは?3つの方法を紹介

工務店の提案が「ダサい」と感じたときの対処法とは?3つの方法を紹介

当記事では、住宅建築で失敗したくない人向けに、「ダサい」と言われる家を建てる工務店の特徴や、提案された間取り図がダサくて受け入れたくないと感じたときの対処法を紹介します。

マイホームの建築を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 「ダサい」と言われる家を建てる工務店の特徴3つ

注文住宅の建築をハウスメーカーではなく工務店に依頼するメリットの1つに、住宅設計の自由度が高いことがあります。ただし、中には「ダサい」家を建てる工務店もあるため、依頼先を選ぶ際は十分な注意が必要です。

「ダサい」と言われる家を建てる工務店には、共通の特徴があります。ここでは、主な特徴を3つ挙げて紹介します。

1-1. 使用する素材や建材が安っぽい

新築する際に安価な素材や建材ばかり用いる工務店が建てる家は、安っぽく垢抜けない印象になりがちです。

また、大きな面積を占める外壁や室内の床・壁などは、安価でなくても色味やデザインによってはダサく見えることがあります。たとえば、外壁に複数のカラーを使う場合、それぞれの色が調和していなければ、見た人にまとまりがなく雑然とした印象を与えてしまうものです。

室内の場合も、壁や床、ドアなどに用いられている建材や素材がバラバラの場合、統一感に欠けたバランスの悪い印象を与える可能性があります。

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1-2. 見た目ではなく性能を重視する

住宅性能ばかりを重視する工務店も、ダサいと言われる家を建てる傾向にあります。

確かに、住宅は長く暮らしていく場所のため、見た目だけでなく性能や住み心地のよさも大切なポイントです。とはいえ、見た目と性能のよさを兼ね備えた住宅設備ばかり用意できるわけではありません。

住宅性能を追及するあまり、見た目への配慮が後回しになってしまうことで、新築戸建てにもかかわらずダサくなります。

また、日本の家屋では採光や通風に優れた引き違い窓がよく採用されますが、多用すると外観のバランスが損なわれ、野暮ったい印象になることもあります。

1-3. 内観のデザインに制限がある

どのような工務店でも、顧客のすべての要望を盛り込んだ家を建てることはできません。費用や実用面など、さまざまな理由から実現できないケースもあるためです。

工務店によっては、工法上の問題や一定水準以上の性能維持のために、内装のデザインにこと細かな制限を課しているところもあります。

厳しいルールや制限のある工務店で設計を依頼すると、おしゃれなデザインの間取りを取り入れたくても、なかなか実現できません。「ルールに引っかかるからできない」と、無難なデザインへ変更された結果、デザイン性の低いどこにでもあるような家になってしまいます。

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2. 工務店から提案された間取り図がダサいと感じたときの対処法

工務店は、顧客から理想のマイホームイメージをヒアリングし、間取りや仕様を設計します。しかし中には、工務店の提案した間取り図が理想通りの内容になっておらず、ダサくて受け入れたくないと思ってしまうほどの、内容になっているケースもあるでしょう。

間取り図がダサいと感じたときの対処法には、主に以下の3つがあります。

  • 設計を設計事務所に依頼する
  • 依頼主側から間取り図などを提案する
  • 他の工務店に依頼する

それぞれ、以下で詳しく見ていきましょう。

2-1. 設計を設計事務所に依頼する

依頼した工務店が了承している場合は、新築住宅の間取り設計だけを設計事務所にお願いすることもできます。設計事務所が作成した間取り図を見て、実際の工事を行うのは工務店です。

設計事務所に依頼する大きなメリットとして、設計の自由度が高い点が挙げられます。おしゃれな家づくりができることはもちろん、ライフスタイルや環境も考慮して設計してもらえるでしょう。

工務店が家を建てる段階になると、図面通りに施工できているかどうかを設計事務所がチェック(監理)します。第三者の目が入ることで、手抜き工事が行われるリスクが軽減するメリットもあります。

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2-2. 依頼主側から間取り図などを提案する

理想の間取り図を、施主側から提案するのも1つの方法です。住宅展示場を見て回ったりSNSで間取り図を探したりして多くの情報を収集し、理想のイメージに近い間取りや気に入ったデザインがあれば、工務店に相談しましょう。

しかし、家づくりの素人からの提案であるため、必ずしも採用されるわけではない点に注意が必要です。法令や安全面、予算の問題から無理なこともあるでしょう。とはいえ、具体的な間取りを提案することで、建ててほしい住まいのイメージを伝えやすくなります。

「ダメでもともと」の精神でどんどん提案するとよいでしょう。

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2-3. 他の工務店に依頼する

工務店の住宅デザイン力を見極め、このセンスではおしゃれな家は無理そうと感じたら、他の工務店に変更する決断をすることも重要です。

デザイン力は、工務店の公式サイトやパンフレットに掲載されている施工事例を確認すれば分かるでしょう。人気のある工務店であっても、デザインセンスが自分の好みに合わないこともありえます。

依頼する工務店は、評判のよいところを選ぶことも大切です。知名度が高い大手業者であれば必ず質の高い仕事をしてくれるとは限りません。相性が合わない場合もあります。

そこで、気になる工務店を見つけたら、公式サイトに掲載されている「お客様の声」やSNSで検索して出てきた口コミ・評判を参考にするのがおすすめです。公式サイトに、よい意見だけでなく悪い意見も隠さず掲載している工務店であれば、信頼できる可能性が高いと言えるでしょう。

SNSで検索した場合は、リアルな意見を知ることができます。とはいえ、必ずしも信頼できる意見ばかりとは限らないため、他の評判と合わせて判断することも大切です。

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まとめ

ダサい家を建てる工務店の特徴として、「安価な素材や建材ばかり用いる」「住宅性能ばかりを重視する」「内装デザインに細かな制限を課している」の3つが挙げられます。

おしゃれな住宅を建てたい方は、「間取り設計だけ設計事務所にお願いする」「理想の間取りを施主側から提案する」「他の工務店に変更する」といった対処を行いましょう。理想の家づくりのためにも、工務店選びや間取りの設計には十分な時間をかけて情報収集することが大切です。