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後悔しないタイルデッキを採用しよう!メリットや注意点を徹底解説

後悔しないタイルデッキを採用しよう!メリットや注意点を徹底解説

タイルデッキを導入すると、庭がおしゃれな印象になり、洋風や和風問わずさまざまな雰囲気を演出できます。一方で、タイルデッキを導入した後で後悔したという声はゼロではありません。タイルデッキを導入するときに後悔しないためには、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか。

この記事では、これからタイルデッキ導入を考える方に向けてタイルデッキのメリットやデメリット、施工で後悔しないための注意点について解説します。

1.そもそもタイルデッキとは

タイルデッキとは、1階と庭を繋ぐスペースに設置する、床面と側面にタイルを用いたデッキです。リビングの延長のように使用でき、物干し場や子どもの遊び場、散歩後のペットの足拭き場など、さまざまな活用方法があります。

タイルデッキは、主にコンクリートの土台に手作業でタイルを貼り付けて施工されます。水平に調節したり、目地部分を整えたりする必要があり、ウッドデッキの施工よりも職人の技術が必要です。

1-1.タイルデッキを施工すると後悔するのか

タイルデッキはデザインや色が豊富なため、洋風や和風問わずさまざまな雰囲気を演出できます。家の外観や家族の生活スタイルに合わせたタイルデッキを導入できれば、家への愛着や満足感が高まるでしょう。

一方でタイルデッキの仕上がりが想像と異なっていたり、サイズ感が合っていなかったりすると、使い勝手が悪いと感じる可能性もあります。満足できる仕上がりになるかどうかは、タイルデッキの特性や、家族の生活スタイルを考慮した施工ができるかに左右されます。

2.後悔する前に知りたいタイルデッキのメリットとデメリット

タイルデッキを導入して満足している家庭が多い一方で、導入前に抱いていたイメージとのギャップを感じている家庭もゼロではありません。施工する前にタイルデッキのメリットやデメリットを知っておけば、素材選びや設計、具体的な活用方法をイメージするヒントになります。ここでは、タイルデッキのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

2-1.タイルデッキのメリット

タイルデッキを選ぶ主なメリットとして、以下の4点が挙げられます。

・耐久性が高い

タイルデッキは、ウッドデッキのように腐食する心配はありません。欠けや剥がれが生じなければ、長い年月使用できる耐久性の高さが魅力です。

・おしゃれに庭を飾れる

タイルデッキにはさまざまな色や形があります。高級感を演出するためには暗めのトーン、カジュアルにしたい方は明るめの色を選ぶのがおすすめです。明るい色のタイルには、敷地を明るく見せる効果も期待できます。色や模様の組み合わせにより、好きなデザインを作ることも可能です。

・メンテナンスや掃除に手間がかからない

ほとんどのタイルデッキの汚れは、水をかけてデッキブラシで擦れば落ちます。デッキ全体がタイルと目地材で覆われているため、雑草対策は必要ありません。暑い時期に草むしりをする必要もないため、メンテナンスも楽です。

・バーベキューなどの飲食もできる

タイルデッキにはウッドデッキのような隙間がないため、食べ物やゴミを落とす心配がありません。バーベキューで火の粉が飛んでも燃える恐れもないため安心です。油汚れも拭き取るだけで落ち、染み込まないのが魅力です。

2-2.タイルデッキのデメリット

タイルデッキのデメリットとして、以下の4点が挙げられます。

・熱を持ちやすい

タイルデッキは熱を持ちやすいため、夏場に裸足で歩くと火傷する可能性があります。また、明るい色のタイルであれば照り返しも強く、室内にいても眩しく感じる場合もあります。

・滑りやすい

一般的にタイルデッキには滑りにくい素材を使用しますが、濡れた場合はウッドデッキより滑りやすいという特徴があります。小さな子どもや高齢者がいる場合は、滑り止め加工があるタイルや傾斜のある設計にしましょう。

・種類によっては汚れが目立ちやすい

タイルの隙間を埋める目地材によっては、ゴミが貯まった場合に見栄えが悪くなります。特に周囲に植物が多いと、土や葉による汚れが目立ちやすくなるでしょう。暗いトーンのタイルを選ぶと、多少のゴミも目立ちづらくなります。

・剥がれてしまう場合もある

土台との接着や目地の埋め方が不十分であれば、経年劣化でタイルが剥がれる場合もあります。一部であれば小規模な補修で対応できますが、広範囲であれば大掛かりな補修が必要になるでしょう。

3.タイルデッキ施工で後悔しないための注意点

タイルデッキにはメリットもデメリットもあるため、タイルデッキの特徴に合わせた施工が重要です。誤った施工方法で設置すると、家自体の劣化を招く場合もあります。施工業者任せにせず、家主も正しい知識を持っておくことが重要です。タイルデッキの施工時に気を付けるべきポイントを解説します。

3-1.室内の換気や排水を考慮した施工を依頼する

タイルデッキの導入時には、換気や排水に問題がないかをあらかじめ確認しましょう。

戸建て住宅において、外壁の基礎の境目は室内の換気に重要な役割を果たします。タイルデッキはウッドデッキと異なり、デッキ下から空気が抜けません。したがってタイルデッキを外壁にくっつけて、室内の床と同じ高さに設計すると、通気性に問題が生じます。

またタイルデッキと室内の床が同じ高さであれば、雨水が流れ込むリスクもあります。換気や排水が不足するとシロアリによる腐食リスクも高まるため、設計には注意が必要です。

タイルデッキと室内の床の高さの差を埋める部材として、グレーチングという金属でできた格子状の蓋があります。換気や排水に配慮しながらタイルデッキと室内の隙間を埋められるため、段差をなくしたり、物の落下を防いだりできます。

3-2.タイルデッキでくつろぐために日よけ・目隠しを付ける

タイルデッキを導入するのであれば、日除けや目隠しも同時に導入するのがおすすめです。

タイルデッキはデメリットとして熱を持ちやすい特徴があり、特に南向きに設置したものや明るいタイルを使ったものはデメリットを感じやすいでしょう。また、バーベキューやひなたぼっこにタイルデッキを活用したくても、通行人や近隣の人の視線が気になる方もいます。日よけや目隠しの導入により、快適にタイルデッキでくつろげます。

目隠しを作るのであれば、ブロックや木材で塀を作るだけでなく、植樹や目隠しフェンスを活用する方法もあります。日除けの選択肢も屋根だけではなく、必要なときにだけ利用できる突っ張り棒タイプのシェードもあります。

さまざまな選択肢から、タイルデッキの使用頻度や設置環境に応じた日除けや目隠しを選びましょう。

3-3.施工業者選びと保証期間に気を付ける

施工業者を選ぶ際には、保証期間や保証範囲を必ず確認しましょう。

劣化しづらいメリットがあるタイルデッキも、施工業者の技術によっては不具合が生じる場合があります。タイルの剥がれやひび割れ、目地材に発生するカビなど、不具合の内容もさまざまです。

個人でできる不具合確認の方法としては、施工後に定期的にタイルを叩いて、音を確認するのがおすすめです。タイルの浮きが生じている場合は、デッキの内部に空洞ができます。空洞がある部分は叩くと反響があるため、他の部位と音の差が生じます。

ただし、劣化が見つかっても保証期間が終わっていれば有償での修理が必要になる場合があるため、しっかりと保証期間と補償範囲を選ぶことが大事です。

それぞれのWEBサイトで1軒ずつ比較するのは、時間と手間がかかります。比較サイトや一括見積もりサイトなどで事例や評判をチェックして、効率よく施工業者を選びましょう。

タイルデッキ施工をリノベーション業者に頼む場合のポイントを解説

大阪でタイルデッキ施工を工務店に依頼するならこちらの記事を参考にどうぞ

関連記事:工務店の保証期間は何年?内容とよくある3つのQ&A

まとめ

タイルデッキとは、1階と庭を繋ぐスペースに設置するタイルを用いたデッキです。導入で後悔しないために、事前にタイルデッキの特性を知るのがよいでしょう。

タイルデッキのメリットとしては、「耐久性が高い」「外観がおしゃれになる」「メンテナンス性にすぐれる」「デッキでバーベキューができる」などが挙げられます。一方でデメリットとしては「熱を持ちやすい」「滑りやすい」「種類により汚れが目立つ」「剝がれることがある」などが挙げられます。

タイルデッキ導入の注意点は、「換気・排水を考慮する」「日よけや目隠しを付ける」「施工業者選びと保証期間に注意する」です。

タイルデッキ以外にも住宅にオプションを付ける場合は
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