家づくりにおいて、デザイン性を重要視する方は少なくないでしょう。住宅を購入するのであれば、門柱などの設備もおしゃれにしたいものです。しかし、デザインを優先するあまり機能性や耐久性などに問題が生じ、後悔するケースもあります。
当記事では、前知識として門柱の種類について紹介した上で、おしゃれな門柱を設置するポイントと門柱を選択・設置する際の注意点について解説します。後悔しない門柱を選び、おしゃれに設置したい方はぜひ参考にしてください。
1.門柱の種類|造作門柱・機能門柱
門柱とは、玄関周りに必要な「表札」「ポスト(メールボックス)・宅配ボックス」「インターホン」などの機能を組み込んだものです。門柱には、レンガやブロックなどを使用して造作したオリジナルの「造作門柱」と、エクステリアメーカーの商品である「機能門柱」の2種類があります。
◆造作門柱と機能門柱のメリット・デメリット
造作門柱 | |
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メリット | デメリット |
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機能門柱 | |
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メリット | デメリット |
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門柱の種類を考える際には、カーポートや駐車場、植栽など外構に関わる他の要素も併せて検討する必要があります。門柱をはじめとしたエクステリア関連の配置・デザインなどを検討する際には、以下の記事もご参考ください。
2.おしゃれな門柱を設置するポイント3つ
門柱をセンス良く設置するためには、門柱の選び方が重要になります。住宅の外観や雰囲気に合った門柱を適切に選ぶことで、家と門柱の調和がとれたおしゃれな外観を実現できるでしょう。
ここでは、戸建の住宅の顔とも言える門柱をおしゃれに設置するためのポイントを3つ紹介します。ポイントを押さえた上で門柱の種類やデザインを検討し、自分の家に最適な門柱を注文しましょう。
2-1.周囲と調和のとれたデザインの門柱を選ぶ
門柱をおしゃれに設置するためには、周囲の環境や雰囲気と調和のとれたデザインの門柱を選ぶことが大切です。周囲の雰囲気や家の外観全体を考慮しないで門柱のデザインを決めてしまうと、門柱だけが周囲から浮いてしまいアンバランスで落ち着かない印象となってしまいます。
門柱のデザインを考える際には、家の外観(屋根や外壁)と色味・トーンを合わせることを心がけましょう。植栽の種類や構成、庭の雰囲気に合わせることも1つの方法です。周囲とのバランスを考え、周囲と統一感・一体感のある色・素材・デザインの門柱を選びましょう。
2-2.カタログ・実際の施工例からイメージを膨らませて門柱を選ぶ
おしゃれな門柱を選ぶためには、門柱のデザインについて自分の中でしっかりとイメージしましょう。設計図や文字情報だけで門柱を決定すると、設置後に「思っていたデザインと違う」と後悔することになりかねません。
門柱のデザインや周囲との調和性を具体的にイメージする方法として、エクステリアメーカーのカタログや外構工事を依頼する業者の施工例を確認することが挙げられます。ショールームで実物をチェックすることもおすすめです。取り付ける機能やデザインの方向性に悩んでいる方は、比較的新しい住宅地に設置されている門柱を参考にするのもよいでしょう。
2-3.汚れにくい・掃除しやすい門柱を選ぶ
門柱は家を訪れた人が最初に目にする場所であり、道路を通る多くの人に見られる場所です。どれほどデザイン性に優れていても、掃除が行き届かず汚れたままになっていると、おしゃれな印象どころか良くない印象をもたれてしまう可能性があります。
おしゃれな門柱をキープするためには、汚れにくく掃除をしやすい素材・デザインの門柱を選ぶことがポイントです。汚れが目立ちにくく掃除をしやすい「アルミ・ステンレス」「タイル」「コンクリート」などの素材を中心に、門柱に採用する素材・デザインを検討しましょう。
3.門柱を選択・設置する際の注意点4つ
門柱を検討する際には、デザイン性や周囲との調和だけでなく、門柱自体の機能性や実用性を考えることも大事です。注意点を無視して門柱を選ぶと、家の外観とのバランスがとれなくなったり、門柱が使いにくくなったりする恐れがあります。
ここでは、門柱を選んで設置する際に注意したい4つのポイントについて解説します。注意点をふまえた上で、後悔しない門柱を選びましょう。
3-1.設置場所の広さを考慮する
門柱を設置するためには相応のスペースが必要です。特に、玄関ポーチや庭の目隠しを兼ねるような大きなサイズの造作門柱の場合、その分玄関や庭へのアプローチ部分や駐車場を削減しなければなりません。門柱を設置する際には、敷地の大きさや家・庭・駐車場などの配置を考えたプランニングを行いましょう。
なお、ポールタイプのスリムな機能門柱であれば、狭いスペースでも設置できます。ただし、ポストや宅配ボックスの幅や奥行きには注意が必要です。玄関へのアプローチ部分と干渉したり、大きさのバランスがとれずイマイチな見た目になったりする恐れがあります。
3-2.必要な機能・オプションがあるか確認する
門柱を選ぶときには、デザイン性だけでなく必要な機能・オプションが組み込まれているか、または搭載可能かどうかを確認しましょう。門柱のサイズや幅にもよりますが、基本的にはどの機能・オプションでも組み込めるので、マイホームに必要なもの・あると便利なものを選択します。
◆門柱に組み込める主な機能・オプション
- 表札
- 玄関灯・表札灯などの照明
- ポスト
- 宅配ボックス
- インターホン
ただし、自分の好みの商品を組み込めるかどうかは、エクステリアメーカーや外構会社に確認する必要があります。業者と十分な打ち合わせを行った上で、納得できる機能・オプションを組み込みましょう。
3-3.耐久性のある門柱か確認する
門柱は屋外に設置するため、太陽光(紫外線)や雨・雪、風などにさらされやすいエクステリアアイテムと言えます。道路に面した場所に設置するので、泥跳ねや飛び石などが当たることも考えられるでしょう。
自然によるダメージや物理的な衝撃による破損を防ぐためには、アルミやステンレスなどの耐久性が高い素材でできた門柱を選ぶことが大切です。木材やタイル、コンクリートでできた門柱は経年劣化によるダメージもあるため、こまめなメンテナンスを心がけましょう。
なお、アルミやステンレスは耐久力が高いものの、潮風が当たる地域や工場地帯などでは変色したり劣化スピードが早まったりする可能性もあります。素材と環境の相性を事前によく確認し、比較検討した上で適切な素材を選びましょう。
3-4.ポスト・インターホンの設置は慎重に検討する
門柱に玄関周りの機能を集約するとスッキリした印象になりますが、ポストや宅配ボックスを門柱に取りつける場合は慎重に検討する必要があります。
ポストや宅配ボックスを門柱に組み込むと、雨の日や寒い日といった天候の悪い日も屋外まで郵便物や荷物を取りに行かなければなりません。また、道路との距離が近く郵便物や宅配物にいたずらされることも考えられます。ポストや宅配ボックスを門柱に組み込む場合は施錠できるタイプを選んで防犯対策をしましょう。
また、インターホンを設置する場合は設置する高さに注意が必要です。訪問相手の顔を確認しやすいように、インターホンは地表から120~130cm程度の高さを目安に設置しましょう。「逆光で訪問相手の顔を確認できない」といった事態になりにくい位置に調整することもポイントです。
まとめ
門柱とは、表札やポスト(メールボックス)、宅配ボックス、インターホンなどの機能を組み込んだものです。門柱をおしゃれに設置するには、周囲と調和のとれたデザインで、メンテナンスがしやすい門柱選びが重要になります。カタログや実際の施工例からより具体的にイメージし、門柱を選ぶこともポイントです。
門柱を選択・設置する際は、設置場所や機能性についても確認しましょう。また、門柱を設置するには相応のスペースが必要です。
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