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間接照明におすすめのスイッチは?間接照明のメリットや種類も紹介

間接照明におすすめのスイッチは?間接照明のメリットや種類も紹介

間接照明はおしゃれでリラックスした空間を演出できますが、部屋の中に照明器具が増えやすく点灯・消灯の管理に手間がかかります。少しでも手間を軽減するには、用途に合わせてスイッチを選ぶとよいでしょう。

当記事では、間接照明におすすめのスイッチやライトの種類、部屋に導入するメリットを紹介します。家に取り入れたい間接照明の選び方に迷っている人や、おすすめのスイッチ・ライトのタイプを知りたい人はぜひご一読ください。

1. 間接照明を導入するメリット

間接照明とは、照明器具から放たれる光を壁や天井に反射させ、拡散した光によって部屋全体を「間接的に」明るくするアイテムです。光源からの強い光が直接人や床を照らさないため蛍光灯などのまぶしさを和らげられる上、壁紙や調度品との組み合わせによりさまざまな雰囲気を演出できます。

間接照明に期待できる効果は主に下記の3つです。

  • リラックスした空間を作れる
  • おしゃれな空間を作れる
  • 空間を広く見せられる

ここでは、間接照明の導入で得られるメリットを解説します。

1-1. リラックスした空間を作れる

間接照明を使用すると、照明器具の強烈な光が壁や天井に反射して、やわらかみのある間接光となります。蛍光灯のように日中の太陽光の色に近い白色光は、自律神経に緊張をもたらし交感神経を優位にするとされる光です。

一方、間接照明のように日の入り前後の光に近い穏やかで温かみのある光や暖色系の色は、副交感神経が優位になりやすく、リラックス効果が期待できます。寝室やリビングのように、心と身体を休めるゆったりした空間を作り出したい部屋の照明に最適と言えるでしょう。

1-2. おしゃれな空間を作れる

直接照明は部屋を均一に同じ明るさで照らす効果がありますが、間接照明で照らす場合は部屋の中に明るい場所と暗い場所が生まれます。調度品や壁紙による凹凸でほどよい陰影ができた部屋は、落ち着きと高級感のある空間を演出できます。家具の配置を工夫すれば、生活感を薄めることもできるでしょう。

また、照明器具の大きさ・形状・素材・明るさ・色味を使い分ければ、同じ部屋でもさまざまな表情を持たせられます。間接照明を取り入れる際は、照明器具自体もインテリアの1つとしてこだわりの一品を選ぶとよいでしょう。

1-3. 空間を広く見せられる

部屋全体を均一に照らすのではなく、部分的に照らして立体感を出すと、実際の大きさよりも空間を広く見せられます。例えば間接照明で天井を照らして強調すれば、上方向への広がりと開放感を感じられるでしょう。

また、下部に設置した間接照明で足元のラインを照らすと、部屋の奥行きを強調できたりゆとりある空間に感じられたりします。部屋の大きさや家具の形に合わせて使い方を工夫すれば、広い部屋はより広く、狭い部屋でもゆとりのある空間を演出できるのが間接照明の魅力です。

2. 間接照明はスイッチが重要!

間接照明には多くのメリットがある半面、デメリットもあります。間接照明のデメリットの1つに、「部屋の中に照明器具が増えやすく、点灯・消灯の管理が面倒になる」点が挙げられるでしょう。おしゃれな間接照明を取り入れても、「スイッチ位置が遠くて操作が面倒」という理由で使わなくなっては意味がありません。

せっかくの間接照明を無駄にしないためにも、スイッチに工夫をして面倒な手間を減らすことが大切です。ここでは、間接照明の操作に使えるスイッチの種類を3つ紹介します。

2-1. 片切りスイッチ

片切りスイッチは、いわゆる壁スイッチです。一般的な住宅の照明スイッチとして広く採用されています。構造自体は単純で、スイッチを押して内部電線への通電ON・OFFを切り替え、照明を点灯・消灯させる仕組みです。

片切りスイッチは1つの照明に対して1つのスイッチが必要となるため、間接照明の数が増えるとその分スイッチの数が多くなりやすいデメリットもあります。昔ながらのシンプルなプレート型以外にも、軽い力でも簡単に操作できるワイドスイッチやレバーで操作するタイプ、タイマー付きのタイプなど、バリエーションは豊かです。

2-2. 調光・調色スイッチ

照明器具によっては、光の明るさやカラーを何段階かで切り替え・調整できるものもあります。調光・調色機能がある照明器具を取り付ける場合は、スイッチも調光・調色機能に対応したものを選ぶとよいでしょう。

調光・調色スイッチは、片切りスイッチと同じ壁付け式と、遠隔操作が可能なリモコン式の2種類があります。照明器具によっては併用できるほか、スマート家電と組み合わせが可能です。明暗の段階や変えられる色数は照明器具により異なるため、デザインと合わせてじっくりと吟味してください。

2-3. リモコンスイッチ

間接照明のスイッチで、もっとも便利なのがリモコンスイッチです。近年の照明器具は初めからリモコンが付属している商品が多いものの、中にはリモコン操作に対応していないケースもあります。

部屋の照明器具がリモコンに対応していない場合の、主な対応法は下記の3つです。

  • 既存の照明に専用のアタッチメントを取り付ける
  • リモコンとセットになった電球を購入する
  • スマホ・スマート家電と組み合わせられるスイッチに交換する

照明器具のスペックによってどの対応法が利用できるかは異なるため、メーカーの商品説明書などを確認しましょう。

3. おすすめの間接照明

一口に間接照明と言っても、さまざまな種類の照明器具があります。どのようなデザイン・機能の照明器具を取り付けるかは、演出したい部屋のイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。

比較的取り入れやすい間接照明は、下記の通りです。

  • スポットライト
  • ブラケットライト
  • フロアライト
  • ダウンライト

ここでは、おすすめの間接照明を4種類紹介します。

3-1. スポットライト

スポットライトは、照明器具の向きや角度を自在に調整できる点が魅力の間接照明です。壁や天井に反射させて部屋全体を照らしたり、お気に入りの絵画や観葉植物などをピンポイントで照射したりできます。フロアライトやダウンライトと組み合わせても、おしゃれな空間を演出できるでしょう。

スポットライトは、天井の引っ掛けシーリングに取り付ける方法と、ダクトレールに取り付ける方法の2つが主流です。引っ掛けシーリングは天井にしか取り付けられませんが、ダクトレールであれば壁や床にも取り付けられます。また、ダクトレールタイプのスポットライトであれば、後から配光位置や数の調整も容易です。

3-2. ブラケットライト

壁面に取り付けて使用するブラケットライトタイプの間接照明は、種類の豊富さが魅力です。照明器具の素材やデザインによっては、洋室だけでなく和室の間接照明としても抜群にマッチします。

また、壁面に取り付けるため場所を取らず、掃除しやすいタイプが多いのも特徴です。電源がコンセント式の場合は、取り付け工事もいりません。ただし、サイズや形状、光の漏れ方はさまざまあるものの、全体的に光量が少なめのため、メイン照明として使用するには向きません。

3-3. フロアライト

フロアライトは床に置くタイプの間接照明で、デザイン性の高いものが多く、部屋に1つ置くだけで一気におしゃれな空間を演出できます。ライト本体ごと移動可能なコンセント式のものが大半で、基本的に取り付け工事は不要です。

背が高いタイプのフロアライトは、天井を高く部屋を広く見せる効果が期待できます。反対に床近くを照らす背が低いタイプのフロアライトは、下側からの影が大きく壁に伸びるため印象深くムーディーな雰囲気を演出できるでしょう。

3-4. ダウンライト

ダウンライトは、天井に穴を開けて設置するタイプの照明です。集光タイプを使うと直接照明になりますが、拡散タイプであれば間接照明として利用できます。基本的に部屋を広く照らすのではなく、ライトの真下を照らし出すための照明器具です。

一つひとつは小さめで光量も少ないため、1部屋へ取り付ける個数は比較的多くなります。取り付ける個数や配置によってイメージも明るさも大きく変化する上、一度工事すると修正が難しく、設計段階で綿密な計算が必要です。

まとめ

間接照明を部屋に導入すると、リラックスした空間・おしゃれな空間を作れるほか、空間を広く見せられます。スイッチの種類は片切りスイッチ、調光・調色スイッチ、リモコンスイッチなどがあり、間接照明の特徴や用途に合わせて選ぶのがポイントです。

間接照明のスポットライトは、向きや角度を自在に調整できる点が魅力です。フロアライトは床に置くタイプでデザイン性が高く、壁面に取り付けて使用するブラケットライトは種類が豊富なため、部屋の雰囲気に合わせて選びやすいでしょう。