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トイレの間取りで後悔しないために!失敗例と間取りのポイントを解説

トイレの間取りで後悔しないために!失敗例と間取りのポイントを解説

トイレの間取りで後悔した人の中には、トイレをリビングや階段下に設置したという人もいます。後悔しないためには、失敗例を把握した上で家族構成、音や臭いへの配慮といった点も鑑みながらトイレの間取りと設備を考えるのがポイントです。

当記事では、トイレの間取りで後悔しやすい事例を6つ紹介します。間取りを考えるときのポイントも解説しているので、トイレの間取りで失敗しないための対策やポイントが知りたい人はぜひ参考にしてください。

1. トイレの間取りで後悔したことは?

家づくりにあたっては、リビングや寝室などの生活スペースが重要視される一方で、トイレの間取りは後回しにされやすい傾向にあります。そのため、トイレの間取りで後悔するケースは珍しくありません。

ここでは、トイレの間取りに失敗した人がどのような理由で後悔しているのかについて紹介します。

1-1. リビングにトイレを設置して後悔

生活動線をスムーズにするために、リビングにトイレを設置するケースがあります。小さい子どもがいる家庭ではトイレトレーニングがしやすく、高齢の人がいる家庭では移動に負担がかからないのもメリットです。

しかし、リビングにトイレがあると、臭いや音が気になりやすくなります。家族同士といっても気になる人はいるでしょうし、来客がトイレを使うときも気を使います。また、レイアウトにはよるものの、トイレのドアを開けたときに、リビングからトイレの中が丸見えになることも懸念点です。リビングトイレは、リビングでの心地よい生活をさまたげる可能性があり、注意が必要です。

1-2. 階段下にトイレを設置して後悔

階段下にトイレを設置するのも、後悔するパターンの1つです。階段の下にできるデッドスペースを有効活用するための間取りで、トイレの設置にスペースを使わない分、他の空間を広くできる利点があります。

後悔するポイントは、トイレの天井が階段の形になるため、いびつな見た目になることです。階段下にあるのが一目で分かるので、気になる人は多いでしょう。また、デッドスペースの広さがそのままトイレの広さになるので、天井が低くなるケースや、幅が狭くなるケースが増えやすくなります。場合によっては、トイレ内に収納スペースを確保できない可能性もあります。

1-3. トイレの場所を遠くしてしまい後悔

トイレをリビングや寝室から遠くして失敗する人も珍しくありません。トイレを遠くに設置するのは、音や臭いへの対策を意識するあまり、生活スペースから必要以上に離すのが原因の1つです。トイレの間取りを後回しにして、深く考えずに遠い位置に設置してしまうケースもあります。

トイレの場所が遠いと、特に小さい子どもがいる家庭は大変です。例えば、子どもが夜にトイレに行きたくて目を覚ました際に、遠くにあればあるほど間に合わない可能性は高まります。生活動作の流動性が低くなり、日常生活の中で小さなストレスが溜まりやすくなることもデメリットです。

1-4. 洗面所とトイレをつなげてしまい後悔

洗面所とトイレをつなげた間取りにした人も、後悔しやすい傾向にあります。洗面所とトイレをつなげると、それぞれで独立させて設置するよりも省スペースで済み、移動の負担をなくせる点などがメリットです。手洗い場がすぐ隣にあるので、子どものトイレトレーニングがしやすい利点もあります。

失敗するポイントに挙げられるのは、トイレを使いたい人と洗面所を使いたい人が同時に利用できないことです。また、トイレを使用した際に、洗面所のほうにも臭いや汚れが残る可能性があります。実際は臭い・汚れが残っていなくても、何となく心配になる人もいるでしょう。

1-5. トイレを1つにしてしまい後悔

予算や間取りの関係からトイレの数を1つにしてしまい、後悔する家庭は珍しくありません。トイレを2つ設置するとその分のコストが発生する上に、間取りを考えるのも大変です。また、人数が少ない家族であれば、「1つでも困らないだろう」と考える人も多いでしょう。

トイレを1つにすると、家族が多いほど順番待ちになるケースが多くなります。特に、トイレをゆっくり使いたいと考える人が多い場合は、家族間での不満が増えてしまうかもしれません。トイレが1つだと、故障などのトラブルが発生したときに、自宅のトイレを使用できなくなる点もデメリットです。

1-6. トイレの扉を内開きにしてしまい後悔

トイレの扉を内開きにすると、構造面において後悔しやすくなります。内開きとはトイレ側に開くことで、特に公共施設のトイレで採用されています。住宅においても、廊下側に扉が出ないため怪我を防止できることや、廊下が圧迫されない点はメリットです。

しかし、トイレの扉を内開きにすると、トイレの中から出るのが大変になる可能性があります。トイレの中に十分なスペースを設けられない場合は、大きなデメリットになるでしょう。仮にトイレの中で人が倒れた場合、体がつっかかり外から開けられなくなる不安もあります。

2. トイレの間取りを考えるときのポイント3つ

トイレの間取りで後悔しないためには、間取りを考える段階でいくつかのポイントを押さえる必要があります。後悔するパターンは複数あるため、自分たちが現在考えている間取りをイメージしながら、どのような工夫が必要なのかを考えましょう。

ここでは、トイレの間取りに関して考えたいポイントを3つ紹介します。

2-1. 音や臭いに配慮する

トイレを使う以上、用を足すときの臭いやトイレットペーパーを巻く音、水を流す音の発生は避けられません。そのため、それらの臭いや音が気にならないような間取りを考えるのがポイントです。具体的な対策として、リビングや寝室などの生活スペースからは、廊下を挟んである程度離すのがおすすめです。リビングのドアとトイレのドアのように、トイレまでに2つ以上のドアを挟むことも意識してください。

音や臭いに配慮した間取りにすると、来客があった際も嫌悪感を抱かせることがなくなります。家主自身も、心地よくトイレを使ってもらえるでしょう。

2-2. 間取りと設備は同時に考える

間取りと設備を同時に考えると、住宅ができてから後悔するケースを減らせます。例えば、間取り的にどうしても音や臭いが気になりそうな場所にトイレを設置するのであれば、防音設備や防臭設備を導入するとよいでしょう。

防音設備には「音姫」のような擬音装置もありますが、扉自体を防音性のあるものにするのがおすすめです。トイレのドアは大きく分けて「開き戸」と「引き戸」の2種類があり、防音性が高いのは開き戸です。ただし、トイレ前のスペースが狭い場合など、引き戸が望ましい場合もあるため、間取りから発生する問題を踏まえて選んでください。

2-3. 家族構成から個数を検討する

トイレの間取りを考える際に忘れてはならないポイントが、家族構成です。まずは人数の面から、トイレがいくつ必要なのかを考えるとよいでしょう。夫婦2人暮らしなど人数が少なければ1個のトイレで足りる一方、3人以上の場合は生活スタイルによっては2個以上が必要になるケースもあります。

子どもやお年寄りが一緒に生活するかどうかでも、望ましい間取りは変わります。例えば、小さい子どもがいて、トイレトレーニングをしたいのであれば、親の目が届くようリビングから遠すぎない位置がよいと言えます。お年寄りがいる家庭であれば、生活スペースから階段を挟まないでトイレに移動できる間取りがよいでしょう。家族構成から生じる問題を一度整理した上で、プランを検討してください。

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まとめ

トイレの間取りで後悔しやすい事例は「リビングにトイレを設置する」「階段下にトイレを設置する」「トイレの場所を遠くする」「トイレを1つにする」などです。リビングにトイレを設置すると、臭いや音が伝わりやすくなります。階段下にトイレを設置した場合は天井が階段の形状になるため、見た目がいびつになります。 

トイレの間取りを考えるときは、音や臭いに配慮してリビングや寝室といった生活スペースから廊下を挟んで距離を取るのがよいでしょう。間取りと設備を同時に考えれば、家を建ててから後悔するリスクを減らせます。