住まいの知識

工務店で建売住宅は購入可能?注文住宅との違いなども解説!

工務店で建売住宅は購入可能?注文住宅との違いなども解説!

マイホーム購入にあたって「工務店でも建売住宅は買えるのか」「建売住宅よりも注文住宅のほうがよいのか」など、さまざまな疑問が生まれることは珍しくありません。

当記事では、工務店で建売住宅の購入は可能かどうかに加えて、建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット、それぞれの購入に向いている人の特徴などを解説します。

1. 工務店で建売住宅は購入できる?

店舗によって詳細は異なるものの、工務店でも建売住宅を購入できることがあります。しかし、すべての工務店で購入できるとは限りません。

本来、工務店は住宅などの新築や修繕、リフォームなどの工事を請け負う会社です。工務店が住宅を建てる場合は、先に施主から依頼を受けて詳細を打ち合わせ、建築を開始することが一般的な流れです。

そのため、「工務店は注文住宅のみを扱っている」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、中には「注文住宅」「建売住宅」「リノベーション」の3つを柱としてサービスを展開する工務店も存在します。工務店の販売する建売住宅は品質がよく、注文住宅ほど費用や時間がかからない点で人気です。

2. 建売住宅とは?注文住宅との違い

建売住宅とは、住宅会社などがあらかじめ購入した土地に、最適な仕様の建物を建てて販売しているものです。土地と建物がセットになっており、建物はすでに完成している場合と建設中の場合があります。なお、分譲地に似た仕様の建売住宅がまとめて建築・販売されている場合は「分譲住宅」と呼ばれます。

注文住宅は、先に自分で土地の購入などの用意をし、建築会社などに依頼して希望に沿った建物を建ててもらうものです。家の間取りやデザインを自由に決められるほか、土地・建物と別々に費用がかかる点などで建売住宅と異なります。

2-1. 建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅を建てるメリットには、主に以下の4点があります。

コストを抑えられる

規格に沿って大量の建材をまとめて購入し、建築に取り掛かるため、材料費が割安になります。そのため、比較的手ごろな価格で購入することが可能です。

総価格が明確に分かる

土地と建物を併せて販売するため、総額でいくらかかるかが分かりやすい特徴があります。

入居までが早い

完成物件であればすぐ、未完成物件でも2か月ほどで入居できるので、購入から長く待たずに済むことが可能です。

住んだ状態をイメージしやすい

住宅の中を見ることができるので、実際に暮らしたときの生活をイメージしやすくなります。そのため、住んでから後悔する可能性を減らせるでしょう。

一方、建売住宅の主なデメリットは以下の2点です。

間取りやデザインの自由度が低い

建築済みまたは完成間近の物件が多いため、間取りやデザインの変更ができない場合があります。

建築過程が確認できない

一から建てる注文住宅とは違い、基礎や構造、建築過程が確認できません。

3. 【建売住宅・注文住宅別】それぞれの購入が向いている人の特徴

建売住宅と注文住宅のどちらが向いているかは、人によって異なります。購入してから後悔することがないよう、どちらが向いているか慎重に見極めましょう。

建売住宅の購入に向いている人の特徴は、下記の通りです。

  • 建物の外観や内部を確認してから購入を判断したい人
  • なるべくコストを抑えて住宅を購入したい人
  • 早く入居したい人

建売住宅は販売価格が割安で、建築済みか完成予定の物件を購入できる点が魅力です。実際の建物を確認してから買いたい人やコストを抑えたい人、すぐに入居したい人に向いています。

一方、注文住宅の購入に向いている人の特徴は下記の通りです。

  • 理想の間取りやデザインの家に住みたい人
  • 資金に余裕がある人
  • 入居までの期間が長くなっても余裕のある人

注文住宅はデザインや間取りの自由が利くことが最大の魅力であるため、住宅にこだわりがある人に向いています。資金に余裕があること、入居まで長く待てることも必要な要素と言えるでしょう。

3-1. 自分に合う住宅・工務店を選ぶことが大切!

建売住宅・注文住宅は特徴が異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。新築で一戸建てを購入する際は、自分が重視する条件を明確にした上で、自分に合うほうを選ぶことが大切です。

理想の住まいづくりのためには、自分に合う工務店を選ぶことも欠かせません。実際に複数の業者に相談して対応を確認し、信頼できるかどうか・相性が合うかどうかを確かめましょう。実際に確認するべきポイントは以下の通りです。

家づくりに独自のこだわりや理念を持っているか
独自の理念がある工務店は、真摯に家づくりに向き合っている可能性が高いと言えます。
自社で設計・施工しているか
設計や施工を下請け業者に回している工務店では、トラブルが起こった場合の責任の所在が不明瞭になる恐れがあります。
ヒアリング力・提案力があるか
営業マンが依頼側の漠然とした希望や要望をすべて聞き出した上で、現実的なプランに落とし込み、満足のいく提案ができる工務店は質が高いと言えるでしょう。

まとめ

工務店によっては、注文住宅だけでなく建売住宅を購入することが可能です。建売住宅と注文住宅では特徴が大きく異なり、購入に向いている人も異なります。

マイホームの購入にあたっては、メリット・デメリットを十分に理解して自分に合った住宅を選ぶようにしましょう。